XLSX ファイルとは?
XLSX — Microsoft Excel (Office Open XML)
どんな形式か
XLSXは、2007年以降のExcelの表計算ファイル形式です。単なる数値の羅列ではなく、数式や条件付き書式、グラフ、複数シート、名前付き範囲、ピボットテーブルまで保持します。
CSVとの決定的な違いはここにあります。CSVが値だけを保存するのに対し、XLSXは計算ロジックを含むブック全体を保存します。技術的には、XLSXはXMLファイル群をまとめたアーカイブです。
歴史と由来
Excelは1980年代末から表計算ソフトの主流であり続け、約20年間にわたりバイナリ形式の.xlsを採用していました。
XLSXはOffice 2007とともに登場し、Office Open XML(ISO/IEC 29500)の一部として策定されました。同時に、シートあたりの上限を最大1,048,576行・16,384列まで引き上げ、それまでの65,536行という制約を大きく超えました。
便利な理由
ブック全体の論理構造を保持できる点が強みです。あるセルを変更すれば、関連する値がすべて再計算されます。単純な交換用フォーマットにはこの機能はありません。
複数シートやグラフ、書式設定を扱えるうえ、LibreOffice CalcやGoogle Sheets、Numbersでも問題なく開くことができます。
限界と欠点
大量のデータを扱う場合には動作が重くなりがちです。CSVならスクリプトで数秒のところを、XLSXでは時間がかかることがあります。
よく知られた落とし穴が二つあります。一つは日付で、Excelが独自の解釈で書き換えてしまうことがある点。もう一つは、先頭が0で始まる数値の識別番号で、これを黙って消してしまう点です。なお、XLSXにはマクロを含めることができません。マクロを保存する場合は拡張子.xlsmを使用します。
使い方のヒント
機械処理を前提にデータを共有する場合は、CSVへの変換をお勧めします。数式や書式は失われますが、軽量で汎用性の高いファイルが得られます。変換後は区切り文字と文字コードを必ず確認してください。
予算表や報告書など、閲覧を目的とした表を渡す場合はPDFが適しています。レイアウトが固定されるため、数値を誤って書き換えられる心配がありません。
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